吉田義和(古型今戸人形)

Yoshida Yoshikazu

大学では絵画(洋画)を専攻。
美術教師、博物館勤務などを経て、自分の「ふるさと」である東京、隅田川の沿岸で栄えた今戸焼、今戸人形に関心を持つようにな。江戸伝来の今戸人形が昭和19年に途絶えてしまったことを知り、製作の道に入る。その今戸人形を東京の土を原材料として再現させることを目標に、古い伝世品や遺跡からの出土品を参考にして作られています。粘土は隅田川沿岸の工事現場の土から自ら精製したものを使っています。
日本人形玩具学会会員
東京都北区伝統工芸保存会会員
平成28年度日本民藝館展日本民藝協会賞入賞

丸〆猫 昭和戦前風型

丸〆猫(まるしめのねこ)の昭和戦前風型についてはこれまでも記しているので今更という感じぁもしれませんんが久しく塗っていなかった配色パターンをやってみた、ということで改めて記します。
画像に並ぶ3体とも形は同じですが、これまで確認できた古い作例をもとに塗り分けています。
 いちばん左のが古い収集家のコレクションに残っていることが多いのではと思います。また明治の「うなゐの友」に描かれている画に似ていると言われています。
 真ん中のは調布の郷土博物館ある古い収集家のコレクションにある手のものです。眼の上瞼と瞳の一体となった描き方は江戸からつたわっていた今戸人形最後の作者であった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)の残された猫にもみられるパターンなので春吉翁の作なのか?とも考えられます。耳に桃色をさしているのが今戸人形としては変わっていると思います。
 左端のものは瞳の入れ方が他の土人形産地の猫とも通じるような感じがします。これも春吉翁の作なのかどうか?背面の丸に〆が群青色で描かれています。

吉田義和さんのブログ 「東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形つれづれ」より転載

鳩笛

従来作っていた小型の鳩笛と型は同じですがモヨウ変わりとして塗ってみました。
白っぽい土(他所の地域から仕入れた土? 箱庭細工などにも使用されているのと同じ土色)
に下絵の具、施釉で仕上げられている鳩笛の配色を泥絵の具に移して塗ってみました。
吉田義和さんのブログ 「東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形つれづれ」より転載

ひねり鳩

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