人形のちから。
私たちを見守る様々なかたち。
「みそろぎ」とは、この展覧会のために作られた造語です。
英語のミソロジー(神話学)をひらがなにしました。
神話だけでなく、民話、伝承、想像からうまれた、
人々の暮らしに寄り添う異次元の存在を追いたいと思ってはじまった人形展が、
MISOROGI人形展です。
人智を超える自然の時のながれ。
そのなかで人の時を見守る人形たち。
自然の深さ、畏れ、しづけさに通じる表情を人形たちに見いだして頂ければ幸いです。
郷土人形、国内外の創作人形の競演をお楽しみ下さい。
─果実のきもち─
秋になると
果物は なにもかも忘れてしまって
うっとりと実のっていくらしい
八木重吉「果実」
本年は初めての試みとしてテーマを設けました。
八木重吉さんの「果物」という詩をイメージサンプルとさせていただきました。
秋の深まりとともに、熟していく果実。
その豊かな空気が伝われば幸いです。
※本年のテーマ「果実のきもち」に取り組むのは出品作家のなかの有志となりますので、すべての作品がこのテーマに則しているわけではありません。
MISOROIGI人形展は2015年より丸善丸の内本店ギャラリーで開催してきました。
本年は8回目を迎えます。
(2020年は、姉妹展のFANTANIMA!と合同展「FANみそ!」として開催)
2007年まで『DOLL FORUM JAPAN』を編集発行してきた羽関チエコによる企画です。